テクニクス SL-J33R 修理 埼玉県 A様
テクニクス SL-J33R 修理。リニアトラッキングのアームが進まなくなる(戻らなくなる)故障の修理とメンテナンスを行いました。
SL-J33Rは、1986年(昭和61年)頃に発売されたダイレクト選曲が可能なクォーツ D.D.ターンテーブルです。ダイレクト選曲とは、光センサーを使用して自動選曲する機能で、アナログレコードをCDプレーヤーのような感覚で操作できます。更に8曲のランダム再生も可能で、大変便利なプレーヤーです。ダイレクト選曲機能付きのSL-6、SL-Q6の後継機種に当たります。
【状態および修理内容】
- アームを動かすためのウォームギア周辺のグリスが劣化して、硬化が見られるため、清掃して新しいグリスを塗布しました。
- アーム駆動モーターのオイル切れで、回転音が大きくなっていましたが、注油して改善しました。また、ベルトが掛かるプーリーが汚れていて、スリップしやすい状態でしたので清掃しました。
- アーム周辺のレールに塗られているグリスが、とても硬くなっており、アームの動作を妨げていました。劣化したグリスは、アルコールで拭くだけでは落とす事ができないほど、硬い状態でした。
- 上記アーム周辺のレール、ブラケット等を清掃し、新しいグリスを塗布して、アームがスムーズに動くようになりました。
- アームから繋がるコードの収納部分に、劣化したグリスが大量にあり、一部がキャビネットの外へも流出していましたので、除去して新しいグリスを薄く塗布しました。
- アームモーターに掛かるベルトも硬化していたため、新品ベルトに交換しました。
上記の修理で、テクニクス SL-J33Rの正常動作を確認しました。
※SL-J33Rの動作確認は、弊社の針(カートリッジ)と、電源コードを使用いたします。お客様の針とACコードは、お客様にて保管をお願い致します。
- TAG:テクニクス, SL-J33R修理
- SL-10系 プレーヤー修理
- 2020/08/24 17:00
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