SL-6 スタートボタンの反応が悪く時々針とびする修理 東京都 F様
Technics SL-6 スタートボタンの反応が悪く、時々針とびする等の修理を行いました。また、レコード再生終了後、オートリターンしない問題や、レコードの回転数が遅い問題がありましたので調整しました。
【状態および修理内容】
- SL-6は別の場所にある選曲センサーとトーンアームを同時に動かす構造で、機械部の動きが悪くなると、針とびしやすくなります。
先ずは劣化したグリスを除去して、新しくグリスアップしました。(半透明のグリスを使用しているため、写真では分かりにくいと思いますが、ムラ無くグリスアップしております。) - ゴムベルトが掛かるプーリーが汚れている状態で、ベルトがスリップしやすいため、プーリーの汚れを除去しました。
- 選曲センサーの受光部に、ほこりが溜まっていましたので、清掃しました。
- 選曲センサーとトーンアームを駆動するためのゴムベルトが劣化して、スリップしやすい状態でしたので、新しいベルトに交換しました。
- 写真に全て写っていませんが、アーム周りのガイドやレールも清掃してグリスアップしました。SL-6はこの周辺のグリスがだいぶ硬化していることが多くあります。
- スタートボタンを分解整備して、接触不良を改善しました。また、アッパーキャビネットの開閉センサー(スイッチ)が破損していましたので交換しました。新品部品は入手不能なため、他のSL-6から取り外した部品を使用して修理しました。
- システム制御基板のコンデンサから液漏れが見られるため、漏れ出た電解液をアルコールで拭き取り、新しいコンデンサに交換しました。
- レコードの再生開始位置が少し内側へ進み過ぎている状態でしたので、外側方向へ調整しました。
- レコードの回転数(速度)が少し遅い状態でしたので、正常な回転数に調整しました。
上記の修理・メンテナンスで、SL-6の正常動作を確認しました。
※SL-6の修理をご注文される際、針とターンテーブル上のゴムマットは、お手元に保管をお勧めしております。
また、電源コード、音声コード、取扱説明書なども不要でございます。
- TAG:SL-6修理
- SL-10系 プレーヤー修理
- 2024/01/23 15:00
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