SL-10修理 プリントパターン断線などの修理 神奈川県 I様
SL-10の電源を入れると異音が出たり、異常な動きをする等の修理を行いました。調査をしたところ、コンデンサの液漏れが原因で、システム制御基板のプリントパターンが断線しており、システムが誤動作する状態でした。更にアーム駆動用のナイロンワイヤーが切れて、ギアに巻き込んでいる状態でした。
【状態および修理内容】
- 先ずは切れたアーム駆動用ナイロンワイヤーを撤去して、新しいワイヤーに掛け替えました。
ナイロンワイヤーはとても丈夫な素材ですから、とても強い力が加わらないと簡単には切れません。そのため周辺のギア等にも負荷がかかり、多少のダメージがあります。 - 劣化したコンデンサから漏れ出た電解液がシスコン基板に広がり、プリントパターンが腐食して複数の断線が発生していました。
漏れ出た電解液をアルコールで拭き取り、断線したところを修復しました。 - 液漏れしたコンデンサは、全て新しいコンデンサに交換しました。
- SL-10の背面側にあるMC/MM切替スイッチが接触不良で、音声が途切れる状態でしたので、新しいスイッチに交換しました。
その他、各整備・調整を行いSL-10の正常動作を確認しました。
※通常SL-10の修理をご注文される際、針(MC310)を取り外して、お客様の手元に保管することをお勧めしております。また、基本的に電源コードと音声コードも不要です。
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- SL-10系 プレーヤー修理
- 2025/02/12 18:00
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